メキシコ雑記帳 太陽と闇に一番近い国

メキシコでの、特にビジネスに関する経験をしていきます。スペイン語に関することもしていきたいと思います。

ハリスコ新世代カルテルから10億ペソを除去

El uviversalの記事

少し古いですが。


https://www.eluniversal.com.mx/nacion/quitan-mil-millones-de-pesos-al-cartel-jalisco-nueva-generacion


アメリカ当局の援助のもと、UIFはエル・メンチョが指揮するグループから7千の銀行口座を閉鎖した。いくつかのこの口座は各種の産業に属している。 

 

連邦政府は、2019年5月から2020年5月まで、少なくとも7千に及ぶ銀行口座を閉鎖(全国32州に存在している)し、少なくとも10億ペソに及ぶ損害を、Nemesio Oseguera Cervantes El Mechoが指揮するハリスコ新世代カルテルに与えた。

 

当局は少なくとも2281件のCJNGに関係する金融オペレーションを探知した。しかし、ハリスコ州(742)、メキシコシティ(312)、ミチュアカン(144)、メキシコ州(112)にこの取引のうち半分以上が集中しており(1310)、それは主に現金での車両の購入、馬の購入売買、高額なレストランである。

 

青いアガベ作戦の中で、メキシコ政府は麻薬管理局(DEA、英語の略)に、犯罪組織に関連する企業に関する情報を求めた。

 

この方法と、金融インテリジェンス部門(UIF)と財務省(SHCP)が集めた情報で、昨年5月から現金の閉鎖を実行し、2020年5月31日までにその金額は10億320万8738.7ペソに達した。

 

本誌(El universal)がアクセスした文書が明らかにした詳細によると、この作戦には中央情報局(CNI:訳注:メキシコの)も参加し、犯罪組織の構成員とメキシコ政府の公務員の結びつきに関する情報を提供した。国防省(SEDENA)とメキシコ海軍(SEMAR)、そして国家警備部が現場での作業を実現した。参照したデータによると、前述の活動の結果によって、今年5月31日の締めまでに、UIFは1478人の7181口座を閉鎖し、5025件にのぼるハリスコ新世代カルテルに関与するあまり一般的でないオペレーションを調査した。

 

このあまり一般的でないオペレーションの報告では、2571件で29億5153万7924ペソで、大部分がハリスコ州の自動車営業所での自動車の現金購入に使われていた。

 

作戦のリスト

 

調査によると、連邦政府当局は他のタイプのCJNGに関係するオペレーションを精査し、問題ありと分類されたのは3万8459件、金額にして114億7804万2739ペソに及ぶ。

 

同時にエル・メンチョのオペレーションに関係する企業や名義貸しにより実行された送金に追跡調査行い、5761件の送金で40億3759万4036ペソに上り、調査期間中に報告された、カルテルがこれらの法人や個人を通して受け取った金額は、31億7847万6123ペソに及ぶ。

 

2102件の米ドルによるオペレーションが確定され、それは合計で295万5208ドルになる。

 

カルテルは電子送金も、リアルタイム資金を動かすため利用している。作戦中UIFは、犯罪グループが銀行間電子送金システム(SPEI)を通して3202件、計2億6779万3042ペソを他の口座に送金し、3035件、計3億8920万9329ペソを受け取ったと確認した。

 

メキシコ政府やアメリカ政府によって特定された他の活動は、不動産会社、調査事務所、ショッピングモール、ホテル、建築事務所、広告エージェント、モデル事務所、高級レストラン、テキーラ販売、バイオメディックテクノロジー、コンサートチケット販売、催し物のプロモート、女性服の販売、旅行代理店、有機生産物の拡販、ガソリンスタンドなどである。

 

新たな攻撃を準備

 

メキシコの麻薬組織カルテルの対抗するための連邦政府の戦略の一環で、Santiago Nieto Catilloに率いられる部門(訳注:UIFのこと)は主要な目標として金融部門をターゲットに据えている。これにはホセ・アントニオ・ジャペス・オルティス(通名エルモロ)に率いられるサンタ・ロサ・デリマカルテルなどがあり、彼らの銀行口座は閉鎖されており、彼らの弁護士のそれも同様である。

 

パシヒィコカルテルの口座も同じように閉鎖された。ベルトラン・レイバカルテル、フアレスカルテル、ゴルフォカルテル、旧学校ロスセタス、ノロエステカルテル、テンプル騎士団カルテル、ミチュアカンファミリー、バイアグラ、ロスホス、ゲレーロスユニオン、不死鳥アレジャーノ、テピートユニオン、トラウアックカルテルのそれらも同様である。

 

情報局のリーク者が本誌に語ったところでは、テピートユニオンとトラウアックカルテルは全国規模では存在感はないが、メキシコ首都に位置することにより国の犯罪指数に大きなインパクトがあり、これが連邦政府の標的に構成される理由なのだという。(訳終わり)

今ブイブイ言わせている、ハリスコ新世代カルテルの動向です。
 
いやいや、閉鎖したのが50億円で、組織の疑いのある資金移動で500億円の規模です。もちろん探知された分なので、知られてない部分を鑑みると、すごいですね。ちなみに犯罪組織のリーダーは、Apodoあだ名で呼ばれます。かの有名なシナロアカルテルのホアキン・フスマンはEl Chapoでした(「チビ」くらいの意味です。実際彼は少し背が低いです)。El Mencho率いるハリスコ新世代カルテルはDEAの大きなターゲットになっているようです。それもこれも、ここに上がった「資金洗浄」が問題なわけです。

メキシコでは、カルテルのリーダーが一種の「尊敬」を集めます。日本のヤクザが罪滅ぼしのように善行するのとはちょっと違います。お金を出すことで、地域の支配を強めるわけです。メキシコでは政府が機能しているとは言い難いので、この辺が「政治家よりマフィアのほうがいい」と思う人、それになりたがる人が存在する原因になっています。
地方のミスコンの主催者は大概カルテルと言われているくらいです。ミスコンの優勝者は、まあ情婦になるわけですね。女性の方も、「一生貧乏暮らしするよりは、短い間でも贅沢したい」というわけです。短い間というのは、マフィアの構成員がまともに一生をまっとうする可能性はほぼゼロだからです。刑務所にいけばマシなほうで、大概は30歳前後で殺されます。ただの情婦でも一緒です。メキシコのカルテルは女だからっていって容赦しませんので。

スペイン語で気になった点を忘備録がてら示しますが、 

 

Mil millón

 

大きな数字はぱっと訳せないんですね。これを10億と覚えておけば、なんとかなるかな。ちなみに1億はcien millón ですね。

 

Transaccion

 

金融用語では「送入金」です。「取り引き」という意味です。麻薬組織では「ブツのやり取り」がこう呼ばれるようです。

 

Funcionario publico

 

ズバリ公務員です。

 

En efectivo

 

支払いが「キャッシュで」ということ。よく店頭で聞かれます。ちなみにカードのことをPlasticoという店員もいます。

 

Relevante

 

「問題がある」という言葉。日本人だとproblemaとかproblemático しか浮かばないことが多いですが、ネイティブはこっちを結構よく使います。

 

Dar seguimiento

 

「フォローアップ」なんですが、記事中では居心地が悪そうでした。

 

Persona física / Moral

 

個人 / 法人。